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豊田市 まさかここに信長さんの肖像画

世間に知られた裃姿の「織田信長」の肖像画。これがどこにあるか?なんて考えた事はなかった。

 

昨年運転中に見かけた「豊田市郷土資料館」。気まぐれに立ち寄り、展示品を見て回った。そしたら、あったんだ、「信長さんのあの肖像画のレプリカ」が。資料館を訪れた人間は私だけ。職員の方がずっと付きっ切りで案内して下さっていた。私はその肖像画の前に立って「どうして、これがここにあるのですか??」と指さした。

「長興寺(ちょうこうじ)さんにあるからです」

「え? 長興寺?」

「ええ、豊田市のお寺です」

「はぁ〜?↗(語尾上がり気味)」京都じゃないの?豊田にあるの?

私の反応が凄いせいか、職員の方はとっておきのお話をして下さった。

何年も前のある日、ガラス越しにこの肖像画を見つめる男性がいた。声をかけると、その男性、こう言ったそうだ。

「私の先祖がこの絵を長興寺に寄進したんです」

「はぁ〜!↗(語尾上がり気味)」職員さんは驚嘆。そして言った。

「余語さんですか?」

「そうです」

信長の肖像画は信長の家臣で衣(ころも)城代の余語正勝が信長の一周忌をこのお寺で行った時に寄進したものだった。

調べてみると、1567年に信長はこの長興寺をどこかの城だと誤解して燃やしてしまったそうだ。で、信長の死後1583年に余語さんが絵を寄進して、ここで一周忌をしたんだそうだ。確か何かの記述に「報恩のため」に寄進したというようなことが書いてあったような、、。正直、自分たちが燃やしてしまったお寺で法要?お坊さんはどう思ったんだろう?と思うが、ともかくそういう事らしい。

長興寺は矢作川沿いにある。上:サッカー場が遠くに。下:岡崎方向

私が訪ねたのは2019年1月11日のお昼頃。本堂の右手にある平屋の建物の玄関に紫色の幕がかけてあった。私は腹ペコだったので、「もしかして、ここで精進料理でも食べられるのかなぁ〜?」と遠くから覗いていた。

一人の男性が出てこられたので、「すいません、今日は何かやってらっしゃるんですか?」と昼食にありつきたい下心から訊いてみた。すると「今日は684年前の開山祭で檀家が全部集まる日なんですよ」と言われた。

「檀家さんが全部ですか。そうですか。ありがとうございました」

良かった、「あそこはお食事処ですか?」と聞かなくて。。

この日にたまたま、ここに来た事がなんだか嬉しかった。

 

*ちなみに肖像画はお寺では見ることが出来ないので豊田市郷土資料館でレプリカを楽しんで下さい。

author:1230fan, category:三河, 22:51
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